Abstract

読むだけでは、使えるようにならない。

Takajo AI Lab は、生成 AI を実務で使えるところまで持っていくための、小さなラボである。教材・課題・レビュー——この 3 つを一体で設計した、反復型の学習プログラムだ。動画視聴型の講座でもなく、教材配布型のコースでもない。

生成 AI の学習は、手を動かし、出して、直すところまで回して初めて実力になる。読んで頷いて終わる学習とは、着地が違う。本プログラムは、その反復を構造として組み込んでいる——提出物は実行され、結果に対して個別のフィードバックが返る。

採点表には出ない問題を、
動かして暴く。

Philosophy

レビューは、実行から始まる。

多くの AI 講座では、提出されたプロンプトは読まれるだけで終わる。文字を見て、構造を褒めて、定型の改善提案が返ってくる。それで身につくのは、採点を通過する書き方であって、実務で動くプロンプトではない。

本ラボのレビューは、提出物を実際に手元の AI で実行するところから始まる。そこで初めて、「この書き方だと 645 年の大化の改新が "蘇氏" に欠落する」といった、実行して初めて見える問題が浮かび上がる。

この密度を維持するために、人間がレビューする Premium Plan は法人限定・最大 5 名に絞っている(現在満席、3 ヶ月後に空き可能性)。個人向けには、このレビュープロセスを自動化する AI Review Plan を、CriticChain の完成後に提供する。

法人レビューで得た基準を、個人向け自動レビューの設計に還元する——教えることが、そのまま研究になる。これが Takajo AI Lab の構造である。

Two Plans

2 つのレビュープラン。

プランは 2 つ。教材と課題は共通で、違うのは対象とレビューの担い手だ。Premium は法人向けの人間レビュー、AI Review は個人向けの自動レビュー。

Premium 満席 法人向け / 人間レビュー 畑中が提出物を直接レビューする。提出されたプロンプト・コードを実際に動かして検証し、合否だけでなく次に学ぶべきことまで含めた個別フィードバックを返す。最大 5 名の限定プラン。法人のみを対象とし、現在は満席。3 ヶ月後に空きが出る可能性があるため、関心のある企業は事前にご連絡を。
AI Review 準備中 個人向け / CriticChain CriticChain(AGPL-3.0 で公開中のレビューエンジン)による自動レビュー。AI が書いたレビューを、別の AI が「甘すぎる」「論拠が弱い」と監査し、基準を満たすまで書き直させる多段パイプライン。個人向けとして、CriticChain のチューニング完了後に提供開始予定。

Real Reviews

実際のレビューから。

合格した課題にも、このレベルのフィードバックが返る。Premium Plan の実際のレビューから、匿名化して抜粋したもの。

例 01 — Executing the prompt

提出されたプロンプトを、動かして検証する。

課題: 大量データ生成のプロンプト改善判定: 合格

良かった点
役割・背景・依頼内容などの見出しを用いてプロンプトを整理しており、AI が指示を正確に解析できる構成になっています。出力形式の例として、実際に期待するフォーマットと内容の粒度を提示しており、AI の出力のブレを最小限に抑えられています。

改善提案: 大量生成時の「AI の息切れ」の回避
実際に手元の AI(最新モデル)であなたのプロンプトを実行して検証してみたところ、645 年の大化の改新の記述において「蘇我氏を倒し」となるべきところが「蘇氏を倒し」と文字が欠落するハルシネーションが確認できました。これは、AI が一度に大量の出力を強いられて「息切れ」を起こした典型的な例です。

このような膨大なタスクは一括で処理させず、手順を分割して途中で人間がチェックする「HITL(Human-in-the-Loop)」の設計を取り入れることがベストプラクティスです。

— レビュアーが提出物を実際に実行し、具体的なハルシネーションを発見している。採点表では見つからない問題を、動かして見つけている。

例 02 — Beyond the pass mark

合格でも、次の壁を先に見せる。

課題: 自己検証ループの実践判定: 合格

良かった点
英文作成・逆翻訳・検証と修正のステップを明確に分け、それぞれの中間出力を省略させずに表示させています。AI がどの段階でどのような思考を行ったのかが可視化されています(グラスボックス化)。

改善提案: コンテキスト汚染を回避する「セッション分割」
現在の実装は基本要件を完璧に満たしています。しかし、AI には直前の対話を記憶する「コンテキストメモリ」があるため、「自分がどういう意図でこの英文を書いたか」を知っている状態で自身の文章をレビューすることになります。人間が自分の文章を校正すると見落としが生じやすいように、AI の自己評価も好意的な解釈に寄ってしまうリスクがあります。

より厳格な検証が求められる場合は、生成と検証を「別のセッション」に分け、検証を行う AI が書き手の意図を一切知らない状態にする手法が有効です。

— 完璧な実装に対して「合格」を出した上で、実務で必ず直面する次の壁(コンテキスト汚染)を先に見せている。

例 03 — A growth path

初級から上級への道筋を、設計する。

課題: ロール設定と検証判定: 合格

良かった点
ロールなしの場合も実行し、その結果と比較して振り返りを行えている点が高く評価できます。LLM の挙動を相対的に観察する姿勢は、プロンプトエンジニアリングにおいて非常に重要です。

改善提案(3 段階)

1. 構造化 — 役割・ゴール・出力形式を Markdown の見出しで分割する。
2. 可観測性の確保 — 中間生成物を出力させ、AI がどの基準で判断したかを確認できるようにする(グラスボックス化)。
3. ロール実験 — 異なるロールで実行し、口調だけでなくアドバイスの内容自体が変わることに気づく。

— 1 つの課題に対して、今のレベルに合った改善と、その先に続く成長パスの両方を提示している。

AI Review Pipeline

CriticChain の仕組み。

AI Review Plan の基盤となる CriticChain は、多段のレビューパイプラインである。AI が書いたレビューを、別の AI が監査し、基準を満たすまで書き直させる。

提出物 Lint検査 構造分析 ハルシネーション検出
レビュー初稿 甘さ監査(Critique) 書き直し(Refine)
整合性チェック スコアリング 最終レビュー
  • AI が書いたレビューを、別の AI が「甘すぎる」「根拠が弱い」と監査する
  • ハルシネーションの検出だけでなく、伝播経路まで追跡する
  • 各段階が記録され、判断根拠を確認できる

CriticChain は、プロンプトの構文標準 prompt-as-code の検査基準に基づいて動作する。標準を定義し、その標準で自動レビューする——この一貫した設計が品質の基盤である。

Curriculum

全 23 レッスン / 5 フェーズ。

生成 AI の基礎から、実務で使えるシステム構築まで。流行語を追うことではなく、AI を現場で使える仕組みに落とすことを軸に設計している。

Phase 01
基礎 生成 AI の仕組み、LLM の挙動と失敗パターン、主要ツールの使い分け
Lesson 01–03
Phase 02
開発環境 Python 開発環境の構築、プロンプトエンジニアリング、カスタムスキル開発
Lesson 04–06
Phase 03
LLM 実装 LLM API の実践、LangChain によるアプリケーション開発、トークンとコスト管理
Lesson 07–11
Phase 04
応用 RAG、AI エージェント、ファインチューニング、マルチモーダル、UI 構築
Lesson 12–18
Phase 05
実務 評価と品質管理、倫理とガバナンス、キャリア設計、卒業プロジェクト
Lesson 19–23

Who it's for

向いている対象。

2 つのプランは、対象となる読者が明確に違う。自分がどちらに該当するか、ここで見極めてほしい。

Premium 法人向け
  • 社内研修・組織導入を検討している法人担当者
  • AI を使える個人ではなく、扱える組織を作りたい経営・事業部
  • 提出物を実際に動かして検証する、高密度なレビューを必要とするチーム
  • prompt-as-code / CriticChain の思想を、自社に取り込みたい組織

現在満席(最大 5 社)。3 ヶ月後に空きが出る可能性あり。 関心のある企業は事前にご連絡を。技術顧問・AI 戦略伴走アドバイザーとの組み合わせも可能 → Work

AI Review 個人向け
  • 生成 AI を業務で使える形まで持っていきたいエンジニア
  • AI ツールを使うだけでなく、仕組みとして理解したい人
  • Prompt Engineering から Multi-Agent 開発まで、実践的に学びたい人
  • 自分のペースで課題を出し、即時にフィードバックを受けたい人

準備中。CriticChain のチューニング完了後に提供開始予定。 開始通知の登録は info@1stpiece.io まで。

FAQ

よくある質問。

2 つのプランの違いは? Premium は法人向けで、畑中が直接レビューし、提出物を実際に動かして検証する。AI Review は個人向けで、CriticChain による自動レビューが即時に返る。教材と課題は共通
Premium に空きは? 現在満席(法人のみ、最大 5 名)。3 ヶ月後に空きが出る可能性があるため、関心のある企業は事前にご連絡を。順次ご案内する。
AI Review はいつ開始? 個人向けとして準備中。CriticChain のチューニング完了後に提供開始予定。info@1stpiece.io までご連絡いただければ、開始時にお知らせする。
自分のペースで動画を見るタイプ? いいえ。教材で学び、課題を解き、レビューを受けて改善する反復を前提に設計している。
個人向けの提供は? 現時点では AI Review 準備中のみ。Premium は法人限定のため、個人の受講枠は設けていない。AI Review 開始通知の登録を推奨。
CriticChain のソースは? AGPL-3.0 で公開中。GitHub: taka4rest/CriticChain

まずは、問い合わせから。

Premium Plan の空き状況、AI Review の開始通知、法人パイロット相談——目的に応じて、個別にご案内します。